【第1話】 海外4カ国で生き延びた30年

普通に生きたかっただけの私の仕事と人生

序章 ー プロローグ ー
「まだ、人生の途中です」

フィリピンの首都、マニラでの暮らしをはじめて、早4年目。

平日はひたすら仕事に全力投球、週末は早朝7時、お気に入りのカフェの開店時間に駆け込み、眺めの良い特等席をゲットしたら、ゆっくり美味しいコーヒーで充電タイム。そのあとはスーパーマーケットでの買い出し・・・

そんな、ありふれた日常です。

2026年マニラ市内の勤務先での早朝。平日は出社・在宅にかかわらず 終日、パソコンの前で拘束 😭

待ちに待った土曜日の朝!私にとって週末朝カフェのない人生など、ありえない!

朝カフェ充電後は行きつけのスーパーマーケットで1週間分の買い出し

家呑みの週末ディナー用にテイクアウト。これだけでもワクワク😋

土曜日の夜、ジム帰りの屋上階で、Makati市内の摩天楼と満月を独り占め

SNSで見かけるような華やかな海外生活でもなければ、自由気ままなリタイア、ましてやFIRE生活などでもありません。

50代前半の今も、私は、ごく普通の会社員として働いています。

もちろん、老後のこと、お金のことも気になる。

健康のことも気になる。

この先、いつまで働けるのだろう、と考えることもある。

むしろ無我夢中で走りっぱなしの若い頃より、見えているものが多くなりすぎて、現実的な悩みは増えているのかもしれません。

それでも不思議なことに、今の方がずっと気持ちは穏やかです。

昔の方が、未来への期待は大きかったはずなのに。

なぜなのだろう。

そう考えた時、私はふと、自分のこれまでの人生を一度、洗いざらい、棚卸してみたくなったのです。

大学卒業後、思い描いていたキャリアには進めませんでした。
就職活動にも散々、苦労しました。

そんな時、「いっそ海外へ出てみたら、何かが変わるかもしれない」と思ったのです ーー
オーストラリアへ飛んだ時は、人生が変わると思っていた。
ベトナムへ渡った時は、今度こそキャリアが開けると思っていた。
いったん、日本へ戻って作戦練り直し。
その後、マレーシアで20年近い年月を過ごし、
今はフィリピンで人生後半の居場所探しを続けている。

振り返ってみると、私の人生は決して、平坦でも一直線でもなかった。
迷ったことも、遠回りしたこともしょっちゅう。
「こんなはずじゃなかった・・・」「ダメじゃん。もうこれで人生詰んだわ・・・」と思ったことも、一度や二度ではない。

それでも、今こうして振り返ってみると、その時々の選択という、点と点がつながって、初めて一本の線として見えてきたのです。

この記録は、キラキラ成功体験ではありません。
人生を変える方法を、ライフコーチング的にお伝えする、講座のようなものでもありません。
ただ、一人の普通の独身アラフィフ日本人女性が、時代や環境に振り回されながらも、その時々で何を思い、何を選び、ここまで歩いてきたのか。

そして同時に、この先の日々をどう創っていこうか?
そんな自分自身の答えも探していく、人生旅の記録でもあります。

もし今、
「このままでいいのだろうか」と立ち止まっている方がいるなら。

あるいは、
「人生は思い描いた通りには進まない」と知りながらも、それでも次の一歩を探している方がいるのなら。

遠回りだらけだった、私の半生が、同じように人生の途中で立ち止まっている誰かの、ささやかなヒントになれれば、嬉しいかぎりです。

まずは、すべての始まりだった20代の頃のお話から、少しずつ書いていこうと思います。

 

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