【第5話】 授業より夢中だった放課後のメルボルン

~ 英語より先に覚えたもの ~

気合を入れて臨んだはずの事前研修は、いまひとつだった。

そんなスランプを抱えた私にとって、毎日の救いは、放課後だった。ESLで仲良くなった韓国人留学生や参加仲間たちと過ごす寄り道の時間が、何よりの息抜きになっていた。

平日の研修は夕方4時ごろには終了。あとは全くの自由。夕方から夜まで時間はたっぷりとあった。

- 自由を満喫した放課後 -

この頃には参加仲間たちも三々五々、仲良しグループに分かれ始めており、私も自由時間には、特定の仲良しグループ5人組で過ごしていた。

なんといっても、ここは大都市、メルボルン!

とある日の放課後。一目散にCityへ繰り出し、South Yarra周辺を街ブラ(笑)

 

研修所最寄りのClifton Hill駅から再びHurstbridge線に乗り、家路とは反対側のひと駅、Melbourne Centralで下車。

通学路沿線にあったショッピングモール、Greensborough Plazaで寄りみち。

South Yarraへ繰り出しては、お気に入りのカフェやビストロをはしご。

別の日には、St. Kildaの老舗人気遊園地、Luna Parkで絶叫マシンに乗ってストレス発散。

 

休日にはシティ中心部、当時は、Flinders Street駅の地下階にあった、Melbourne 大丸をウロウロ。名物のクロコダイル・パイ(ワニ肉のパイ)や、ジャンピング・ジャーキー(名前のとおり、カンガルーの干し肉)を肴に皆でビールで乾杯! 🍺

マニラで暮らす現在もなお続く、私のショッピングモールやカフェ好きの始まりは、この時が原点だったのかもしれない。

放課後、ほぼ毎日のように寄り道したショッピングモールのGreenthborough Plaza。懐かしい!

 

 

一方、英語研修への猛烈な反省からせめて、「英語脳」--

つまり、頭の中で、いちいち英文和訳、和文英訳という面倒な作業抜きに、英語話者と接する際、

「英語でものを考えて相手の話を聞き取り、そのペースで自然に返事を返す」という思考方法 --

この訓練だけは、ホストファミリーや研修先の先生方、クラスメートたちとの積極的なコミュニケーションで徹底的に磨きをかけた。

努力のおかげか、その頃には、私の英語ボキャブラリーもだいぶ増えていた。

現地に着いたばかりの頃、体調を崩してクリニックで注射を受けたことがある。

その時の私は、“ 注射 ”のことを、さも得意げに 「Needle」(”縫い針”やん・・・)と連呼 😅

するとホストマザーのエミネから爆笑とともに、「Hey, that’s “ Injection”!」と

すかさず突っ込みを入れられた。

この時の印象がよほど強烈だったのだろう。

今でも注射や点滴治療の度、キーワード「Injection」💉は、頭から離れない。

当時の私は、後年の自分が海外就職一辺倒になろうことなど、夢にも思っていない。ただ、この時を皮切りに、英語より先に覚えたものがあるとすれば、それは「知らない世界へ飛び込む面白さ」だったかもしれない。

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次回は、1か月におよんだ事前研修も佳境へ、日本からの仲間たち、最初のホストファミリーとの思い出を改めて振り返ります。

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